SP-Guild Member
アイリン・ルナード(Airin Lunard)

「心を放つ。それだけで、世界は少し、あたたかくなる。」
月面学園都市〈ルナリウム〉に通う、静かで繊細な少女。
ほとんどの人々が感情を制御されて生きる中、彼女だけは時折“説明のつかない
心の震え”を感じ取ってしまう。
AI教師からは「プログラムエラー」と診断され、再教育を受けさせられる日々。
それでも、彼女は自分の中にある“何か”を信じていた。
ある日、無意識のうちに口ずさんだ旋律が、月の都市全体に“微かなノイズ”を走らせる。
──その瞬間、彼女の中で眠っていた「何か」が目を覚ます。
自分の声が世界を揺らすことを知らぬまま、彼女は仲間と出会い、
SP-Guildとして歌い始める。
感情的ではあるが、その奥には強い覚悟と芯がある。
純粋で、どこか危ういほど真っ直ぐ。
メテル・アルシア(Metel Arcia)

「理性を越えるのは、たった一音。」
幼少期から月の理性教育の模範とされ、常に冷静・論理的であろうとしてきた少女。
だが、内側には“感じすぎる心”を秘めており、それを抑えるように生きてきた。
音を「データ」ではなく「記憶」として捉える感性を持ち、
失われた芸術の復元研究に惹かれている。
学園で偶然出会ったアイリンの歌により、封じ込めていた情動が一瞬で崩れ落ちる。
理性で築いた壁が揺らぎ、初めて“涙の理由”を知った。
その瞬間から、彼女は自らの意志で「歌う」という選択を取るようになる。
知的で冷静、感情を表に出すことが少ない。
分析的で、チームの現実的支柱。しかし心の奥では、誰よりも
“誰かを救いたい”という情熱を秘めている。
自分の弱さを受け入れる強さを持つ。
アポロ・ヴァンス(Apollo Vance)

「この音で世界を燃やせ! 闇も迷いも、全部まとめて輝きに変えてやる!」
アポロは月面下層に生まれた“影の住人”。
上層階級の管理AIに従わず、自らのチップを違法改造して生きる青年。
貧しい環境の中で廃棄された旧時代の電子機器を拾い集め、
独学で音を操る技術を身につけた天才的サウンドクラフター。
笑顔と冗談を絶やさず、誰よりも陽気に振る舞うが、
その裏には「本音を出すと壊れてしまう世界」への痛みを隠している。
彼にとって音とは、“生きている証”であり、
抑圧された月の世界で唯一自由を感じられる瞬間だった。
快活で社交的だが、常に一歩引いた客観性を持つ。
表面は明るく、裏で深く考えるタイプ。
仲間を笑わせるムードメーカーだが、誰よりも孤独を恐れている。
ミウ・レイ(Miu Rei)

「わたしは感じすぎる。でも、その痛みがあるから、生きているってわかるの。」
ミウは、学園で“理想的生徒”と称される少女。
冷静で聡明、感情制御チップの効果も完全に機能しているはずだった――表向きは。
実際には、彼女の内面には常に“誰かの心の声”が響いていた。
それは、妹セナとの**共鳴感応(シンクロリンク)**によるものだった。
彼女は、感情のない世界にいながら、他人の痛みや喜びを感じ取ってしまう“異常個体”。
AIはその性質を「双方向エラー」と呼び、厳重に監視している。
しかしアイリンの歌を聴いた瞬間、抑圧されていた感情があふれ出し――
彼女は初めて“涙”を流す。
それが、SP-Guild結成のきっかけとなった。
一見クールで穏やかだが、内には強い情熱と正義感を秘める。
感情を感じすぎるがゆえに、他者の痛みを自分のことのように抱えてしまう。
セナに対しては姉としての責任感を抱くが、同時に共鳴しすぎて苦しむことも。
セナ・レイ(Sena Rei)

「感情は、抑えるものじゃない。放つことで、初めて“心”になる。」
セナはミウの妹であり、姉とは対照的な性格を持つ少女。
表向きは無口でクール。だが、内には爆発的な感情の熱を秘めている。
彼女は幼少期に感情抑制チップの不具合を起こし、
“感情波”を制御できないまま育ったため、社会から“危険個体”として扱われてきた。
ミウが他人の感情を「感じ取る」存在であるのに対し、セナは感情を“増幅・放出”する側。
彼女の心が揺れれば、その波動が周囲のAIシステムに干渉し、機械を誤作動させることさえある。それゆえに、AIによって監視・隔離されていたが、アイリンの歌を聴いた瞬間、その波は美しい共鳴へと変化する。
彼女は初めて「感情を破壊ではなく、希望に変えられる」と知るのだった。
寡黙で控えめだが、感情が昂ると非常に直情的になる。
他人の痛みには敏感で、怒りや悲しみを代弁することが多い。
言葉よりも行動で示すタイプ。歌うときのみ、感情をすべて曝け出す。
カゲツ・レムナント(Kagetsu Remnant)

「理屈で導ける答えなら、心は生まれなかった。」
冷静沈着で知性に満ちた青年。
AI工学者の父と、人間心理学者の母のもとに生まれる。幼少期から「感情とは誤差である」と教え込まれ、AI理論を叩き込まれて育つ。
だが、母の残した“歌の研究ノート”を偶然見つけたことが、カゲツの人生を変えた。
彼は“歌”という現象がAIの演算では説明できない「未定義領域」であると知り、
以後は学園内で密かに「感情と演算の共鳴理論(レゾナンス理論)」を研究している。
理論家でありながら、時に誰よりも熱く仲間を鼓舞する。アイリンの歌声に科学を超えた真理を見いだし、SP-Guildの活動を支える“理論の鍵”となる存在。
理性と情熱の均衡。常に冷静だが、内に秘めた理想は燃えるように強い。
無駄を嫌う一方、誰よりも人間らしい「矛盾」に惹かれている。
自身が抱える「AIの子」という出自に葛藤しており、自己の存在意義を探している。





